ストレスは誰にでもあり、避けることはできません。ストレスによる心の不調から身を守るためには、自分自身で早めに気づき、解消する「気づきとセルフコントロール」が大切です。

近年はテレワークなど働き方の多様化が進んでいます。日々の体調管理 を含めてセルフケアの重要性はますます高まっています。この連載では、ストレスと上手に付き合いながら毎日をいきいきと過ごすポイントをご紹介します。

第4回

ストレス一日決算主義でいこう!
スッキリ目覚める習慣(その1)

朝は体内時計を調整する大切な時間です。心身を目覚めさせ、一日を元気よくスタートさせましょう。

たまったストレスは、その日のうちに解消

イラスト:健康上の悩み

「ためない、逃げない、先送りしない」、これがストレスと付き合う秘訣です。ストレスは家の中の汚れと同じで、放っておくとたまって落としにくくなります。
ストレスを翌日に持ち越さず、その日のうちに片付ける「ストレス一日決算主義」の生活スタイルをおすすめします。

生活リズムを朝・昼・夜、5要素で整えよう

「ストレス一日決算主義」では、1日単位の生活リズムを大切にします。あわただしい毎日を過ごしていると「疲れは週末に解消」とか「休日に寝だめ」など生活リズムを1週間単位でとらえがちではないでしょうか。しかし、本来、生物の活動サイクルは1 日単位です。

2000 年前、医学の父といわれる古代ギリシャのヒポクラテスは「健康な生活を保つには1日のうちに運動する時間、働く時間、休む時間、眠る時間、食事する時間を持つこと」と言いました。あなたの一日にもこれら生活の基本要素5つを朝・昼・夜にバランスよく取り入れてください。そこに、自分に合ったストレス解消を組み入れると効果的です。

1日単位(朝・昼・夜)のセルフケア

図解:1日単位(朝・昼・夜)のセルフケア

朝日を浴びよう

目覚めたら、すぐにカーテンを開けて日光を浴びましょう。太陽の光を浴びると体内のホルモン分泌が活性化し、体内時計が正常に刻み始めます。外出の予定がなくても毎朝決まった時刻に起床してください。休日も同様です。休日の寝坊や寝だめは体内時計の乱れを生み、休み明けの不調の原因になります。

目覚めのストレッチ

1 全身の伸び
両腕両脚をそろえて全身で伸びをします。
イラスト:全身の伸び
2 両ひざ抱え
両ひざをそろえて腰を伸ばします。
イラスト:両ひざ抱え
3 腰ひねり
両ひざを立てたまま左右に脚をゆっくり倒し腰を伸ばします。
イラスト:腰ひねり

どこでもできるストレッチ&筋トレ どこでもできるストレッチ&筋トレ

コロナ禍で「太ったかも……」と実感している人も多いはず。体型が気になるという方に、いつでもどこでもすき間時間にできる、自重を活用したストレッチ&筋トレをご紹介します。

体幹を鍛える30秒筋トレ息は細く長く吐き続ける

お湯を沸かしながら ヨガポーズ
  • おなかに力を入れ、まっすぐに立つ
  • 胸の前で両手を合わせる
  • 右足の裏を左足太ももに置く
  • 反対側も同様に
写真:体幹を鍛える30秒筋トレ

下半身の30秒ストレッチ息は細く長く吐き続ける

おかえり前に ふくらはぎのばし
  • 両足を前後にひらく
  • 息を吐きながら、体重を前足にかける
  • 後ろ足のかかとはしっかり床につける
写真:下半身の30秒ストレッチ