ストレスは誰にでもあり、避けることはできません。ストレスによる心の不調から身を守るためには、自分自身で早めに気づき、解消する「気づきとセルフコントロール」が大切です。
近年はテレワークなど働き方の多様化が進んでいます。日々の体調管理 を含めてセルフケアの重要性はますます高まっています。この連載では、ストレスと上手に付き合いながら毎日をいきいきと過ごすポイントをご紹介します。
第5回
ストレス一日決算主義でいこう!
スッキリ目覚める習慣(その2)
朝は体内時計を調整する大切な時間です。心身を目覚めさせ、一日を元気よくスタートさせましょう。
朝食は欠かさずに
朝食は、体内時計を正しく刻む要となる食事です。胃腸が刺激され、活動に必要な体温や血圧を上げる働きがあります。目覚めてから1時間以内、決まった時間にとりましょう。朝食を抜くと体内時計の乱れが生じやすいばかりでなく、ネガティブな心身症状があらわれやすいことがわかっています。「朝は胃の調子が悪くて……」という人は、夜遅い食べすぎ、飲みすぎに原因があるかもしれません。食生活全体を見直してみてください。
朝食習慣がない人に多い自覚症状
(会社員を対象にした監修者による調査より)
身体症状
胃がむかつく/背中がこる/胸やけがする/めまいがする/身体がだるい
精神症状
陰口を言われているような気がする/寝つきが悪い/イライラしやすい/憂うつになる/朝起きると気分が悪い/言いたいことがうまく言えない
食事セルフチェック
- □ 1日3 食、規則正しく食べている
1日3 回の食事は体内時計を整える。量は「朝はしっかり、夜は控えめ」がポイント。
朝4:昼3:夕3 の比率を目安に。夕食後の飲食は肥満を招くので控える。 - □ ゆっくりとよくかんで食べている
よくかみ、ゆっくりと食べると消化がよく、胃に負担がかからない。かむこと自体がストレス解消や脳の活性化につながる。 - □ 栄養バランスの良い食事をしている
栄養バランスは「主食」「主菜」「副菜」をそろえると整いやすい(下記参照)。四季折々の旬の食材を取り入れ、彩りを意識するとよい。さらに、誰かと食卓を囲むことが心の栄養になる。家族や友人などと食卓を囲む時間が心を豊かにする。
主食、主菜、副菜をそろえよう
コロナ禍で「太ったかも……」と実感している人も多いはず。体型が気になるという方に、いつでもどこでもすき間時間にできる、自重を活用したストレッチ&筋トレをご紹介します。
4秒筋トレ上げる・下げるなど各動作すべて4秒間
買い物がてら デッドリフト
- 足を肩幅にひらき、買い物袋を両手でもつ
- 4秒かけて、お尻を後ろに突き出す
- 「1、2、3、4」と数えながら元の姿勢に戻る
- 背中は丸まらないよう注意
上半身の30秒ストレッチ息は細く長く吐き続ける
子どもを見ながら タオルで胸のストレッチ
- 足を肩幅にひらく
- 背中側でタオルをもち、胸をはる
- 腕を上にもち上げる