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ストレスは誰にでもあり、避けることはできません。ストレスによる心の不調から身を守るためには、自分自身で早めに気づき、解消する「気づきとセルフコントロール」が大切です。

近年はテレワークなど働き方の多様化が進んでいます。日々の体調管理 を含めてセルフケアの重要性はますます高まっています。この連載では、ストレスと上手に付き合いながら毎日をいきいきと過ごすポイントをご紹介します。

第11回

危険なストレス解消にご用心!

ストレス解消に……と気軽に始めたことが、一転して健康障害を招いたり、やめたいのにやめられなくなったりして社会生活に深刻な悪影響を及ぼすことがあります。

アルコール

アルコールは飲みすぎると肝障害やがんを招くばかりでなく、アルコール依存症やうつ病の危険性が高まります。長期間にわたる多量のアルコール摂取は脳を萎縮させ、認知症を招くこともわかっています。よく眠ろうとして飲む「寝酒」は、寝つきを良くする一方、眠りを浅くしてむしろ睡眠の質を低下させてしまいます。

危険を避ける飲酒のくふう
  • 自分の飲酒状況を振り返る
    不安や不眠の解消のための飲酒は依存症のリスクを高める。
  • あらかじめ量を決めて飲む
    自ら飲む量を定めて、飲みすぎを防ぐ。
  • 飲む前、飲みながら食べる
    血中のアルコール濃度を上がりにくくし、酔いにくくする効果がある。
  • 飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲む
    飲む量に占める純アルコール量を減らすことができる。
  • 一週間のうち飲まない日を設ける
    毎日飲酒を続けると依存症につながりやすい。

ギャンブル

イラスト:ギャンブル

パチンコやパチスロ、競馬、宝くじ、賭けマージャンなどにのめり込んでしまい、自分をコントロールできなくなって日常生活に支障をきたすようになると、ギャンブル依存症が疑われます。ギャンブル依存症が疑われる人は約320万人(生涯/推計)、治療中の人の約9割がパチンコ・パチスロでお金を使っています。つねに借金・多重債務といった金銭トラブルがついて回り、家族関係が壊れるケースがあとをたちません。

ネット・ゲーム

熱中しすぎて使用時間が長くなり日常生活に支障が出ると、依存症が疑われます。約421万人(成人/推計)にネット依存が疑われ、そのうち約9割はゲーム依存症といわれています。「ゲームをしたい」「遊びたい」という衝動的な欲求にかられて抜け出せなくなります。睡眠不足や昼夜逆転になりやすく、朝起きられず欠勤、引きこもりから失職につながることも。課金も問題です。

たばこ

イラスト:たばこ

たばこには有害物質が多く含まれ、がん、心臓病、脳卒中、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、糖尿病やメタボなど多くの病気の要因です。また、ニコチンによる依存性があります。吸うとイライラが静まると感じるのは、単に足りなくなったニコチンが補給されるからです。
たばこをやめればイライラから解放されて健康度が高まります。禁煙補助薬や禁煙外来のサポートがあると禁煙の成功率が高まります。

★もっと知りたくなったら

どこでもできるストレッチ&筋トレ どこでもできるストレッチ&筋トレ

コロナ禍で「太ったかも……」と実感している人も多いはず。体型が気になるという方に、いつでもどこでもすき間時間にできる、自重を活用したストレッチ&筋トレをご紹介します。

4秒筋トレ上げる・下げるなど各動作すべて4秒間

お出かけ前に 幅広スクワット
  • 両腕を組み、足を肩幅に広げる
  • その姿勢のまま、4秒かけてお尻を後ろに突き出しながら深く沈み込む
  • 「1、2、3、4」と数えながら、立ち上がる
写真:4秒筋トレ

上半身の30秒ストレッチ息は細く長く吐き続ける

子どもと一緒に 胸開き
  • 両腕を真横にひらき、あおむけになる
  • 片方のひざを90度に曲げ、腰をひねる
  • 顔はひざと反対方向に向く
写真:上半身の30秒ストレッチ