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この連載では、健診結果からあなたの体の状態を知り、どのような病気に注意が必要なのか、病気を防ぐためにはどのような生活改善をすれば良いのかをご紹介します。自分の仕事やライフスタイルなどに合わせた食事や身体活動など生活習慣の改善目標を立て、実践していきましょう。

第2回が気になるあなた

主な検査項目
収縮期(最大)血圧  拡張期(最小)血圧

血圧が高くなる原因

加齢による血管の老化や悪い生活習慣の積み重ねで、血管に弾力性がなくなったり脂肪や血栓(血のかたまり)がついたりして血管の中が狭くなると、血流を保つために強い圧力が必要になり、血圧が上がります。食塩をとりすぎた場合も、血液を一定濃度にするために血管内の水分量が増えて血圧が上昇します。

図解:血圧が高くなる原因

放っておくと、どうなる?

高血圧の原因

  • 肥満
  • 食塩のとりすぎ
  • 加齢
  • 遺伝
  • 喫煙
  • など

動脈硬化が進む

  • 血管が傷つく
  • 弾力性がなくなる
  • 硬くもろくなる

血栓ができやすくなる


  • 脳卒中
  • 心臓病
  • CKD
    (慢性腎臓病)

太っていると高血圧になりやすい?

イラスト:太っていると高血圧になりやすい

高血圧症は、肥満の人に多く合併しやすい病気です。肥満は、体内に必要な血液量が増える、血管が硬くなる、血管の壁が傷つくなどの理由から高血圧を招きやすいことがわかっています。特に、内臓脂肪が蓄積した肥満の人の高血圧の発症率は、そうでない人の2、3倍にのぼります。生活改善による血圧管理が必要です。

日常生活での改善のヒント

イラスト:減塩
  • 食生活で減塩にチャレンジして、それを毎日の習慣にする
  • 家庭でも血圧測定をする

注意したい病気
高血圧症

治療が必要な高血圧とは?

図解:血圧

日本高血圧学会では、病気としての高血圧症の目安を収縮期(最大)血圧140/拡張期(最小)血圧90mmHg以上としています。保健指導の対象となる130/85mmHg以上になったら生活改善に着手しましょう。

「家庭血圧」のすすめ

血圧が気になる人は、家庭でも血圧を測定しましょう。家庭血圧では、健診よりも低い値が高血圧の目安になります。

  • 家庭における高血圧のめやす
    135/85mmHg以上
  • はかり方
    朝・晩(就寝前)2回
    起床後は1時間以内、排尿後、服薬前、食前に
    血圧計は上腕にカフを巻くタイプがよい
    座位1、2分安静後、2回測定して平均値をとる
イラスト:血圧を測定

注意したい病気
脳卒中

後遺症を軽くするためにも早期の治療が大切な病気

脳卒中(脳梗塞、脳出血)は、脳に酸素や栄養を送っている血管が、高血圧による動脈硬化などで破れたり、詰まったりして突然発症する病気です。早期に治療を開始することで、後遺症が軽くなる場合がある救急疾患です。

脳梗塞
脳動脈が効果し血栓が詰まって脳細胞が壊死する。一命をとりとめても手足のまひや言語障害などの後遺症が出やすい。認知症の原因にもなる
脳出血
脳の血管が破れて出血する。意識障害や手足のまひなどがあらわれ、死に至ることも。脳内出血、くも膜下出血などがある。

■ 脳卒中は「FAST」で判断

Face(顔のまひ)
顔の片側が下がる。ゆがみがある。
Arm(腕のまひ)
片腕に力が入らない。
Speech(言葉の障害)
言葉が出てこない。ろれつが回らない。
Time(発症時刻)
1つでも症状があれば、発症時刻を確認してすぐに119番通報する。

飲酒と健康マイルール イラスト:飲酒 イラスト:飲酒

お酒(アルコール)は日本の行事や娯楽など生活に浸透していますが、不適切な飲み方をすると健康を害する危険があります。飲酒習慣を振り返り、アルコール・飲酒に関する問題への関心と理解を深めましょう。

お酒は飲んだら、どうなるの?
~酔いのプロセス~

アルコールは脳の働きを低下させます。お酒を飲むと気持ちよくなったり、陽気になったりするのは、血液を通じて全身をめぐっているアルコールが脳に届き、脳をまひさせるからです。ただし、飲み続けると、アルコールの血中濃度は上昇し、まひは脳の一部から全体に広がります。最悪の場合、呼吸困難になって死に至ることがあることを知っておきましょう。

働いているところ少しまひしたところ完全にまひしたところ


  • 1ほろ酔い
    • 気分がほぐれてリラックスする。陽気になる
    • 判断力が鈍る
    • 体温が上がる
    図解:ほろ酔い
    大脳がまひして理性が失われる

  • 2酩酊
    • 足元がふらつく
    • 同じ話を繰り返す
    • 呼吸が早くなる
       
    図解:酩酊
    大脳の辺縁系までまひが広がり、運動失調(千鳥足)の状態になる
    3泥酔
    • まともに立てない
    • 意識がはっきりしない
    • 言語がめちゃめちゃになる
    図解:泥酔
    海馬(記憶の中枢)がまひし、今やっていること、起こっていることを記憶できない(ブラックアウト)状態になる


  • 4昏睡
    • 揺り動かしても起きない
    • 大小便は垂れ流しになる
    • 呼吸はゆっくりと深い
       
    図解:昏睡
    脳全体にまひが広がって、呼吸中枢(延髄)も危険な状態になる最悪の場合、死に至る

参考資料『飲酒と健康マイルール!』監修:松下幸生/独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 院長(東京法規出版刊)