メンタルヘルス不調を防ぐために大切なのは、まず働く人一人ひとりが「自分の心の健康は自分で守る」という自覚をもつこと、そして日々セルフケアを心がけることです。本連載ではセルフケアとして知っておきたい、ストレスへの気づきと対処法などをまとめています。
第9回
職場に合わない人がいる(人間関係)
- 上司と反りが合わない
- 近づきたくない
同僚がいる - 人づき合いが苦手
職場の悩みの種「対人ストレス」
働いている以上、避けられないのが人づき合いの問題です。すべての人と仲良くする必要はありませんが、ほどよい距離感を保ちつつ、最低限のコミュニケーションは心がけたいところです。
仕事上の悩みや問題が起こったとき、周囲に協力を求めたり、相談したりすることができる良好な関係があると、安心して仕事に打ち込むことができます。
- 仕事ストレスをやわらげるのはこんな職場
- 気軽に話せる雰囲気がある率直に意見を言いやすい職場に活気がある自分のミスを認められる雰囲気があるみんなで協力し合える
- 解消のヒント1あいさつだけはしっかりと
人に好き嫌いはあって当然、嫌いな人を無理に好きになることはありません。しかし、職場では好みとは関係なく仕事を円滑に進める必要があります。ときには「職場の仮面」をかぶることも必要と割り切ることです。どんな相手とでも「あいさつ」だけは明るくしっかりと。そして、相手が上司である場合はあいさつに加えて「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」を欠かさないようにしましょう。
- 解消のヒント2対話力を高める
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よい人間関係を築くにはよいコミュニケーションが重要です。
対話時の4つのコツを紹介します。- 相手を尊重する自分の意見を主張するばかりでは、相手の心は開けません。相手の考えを理解しようとする姿勢を見せましょう。双方向のやりとりがあってこそ、よい関係が生まれます。
- 自分の意見は明確に(相手のことを尊重しつつ)自分の考えや思いは冷静に、かつ簡潔に伝えましょう。会話はキャッチボールと同じでキャッチが重要。どんな球を投げれば相手が受け取りやすいか考えて。
- 声かけをしっかりどんな人にもあいさつ、返事、お礼などの声かけを大切に。お互いの心の距離を縮め、居心地のよい職場の雰囲気づくりは、たった一言、声をかけることからはじまります。
- 根気よくじっくり対話する自分の主張する意見や考えが相手に伝わるとは限りません。根気よく対話を重ねる努力を。人との関わりは、考え方や認識の違いを理解し合うプロセスを経ることで深まります。
働きやすい職場をつくる「雑談力」
決まった目的はなく、広く浅い会話を交わすだけの雑談ですが、ストレス発散に加え、交流が深まって職場の「心理的安全性※」を高めることにつながります。心理的安全性が高い職場では、意見が言いやすく、協力しあう雰囲気が生まれやすく、業務のスムーズな問題解決に役立ちます。
雑談を苦手とする人は、聞き上手でよいのです。相手に興味を示し、共感して話を聞く人には、好感が持てるものです。
※心理的安全性はpsychological safetyの日本語訳。米国のエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱した概念で、「チーム内は対人のリスクがなく、安全な場所であるとメンバー間で共有された状態」と定義されている。
すき間時間にどこでもできる簡単な体操を紹介します。1つの動作を4秒で行う「4秒筋トレ」、30秒で体幹を鍛える「体幹筋トレ」、筋肉を整える「ストレッチ(上半身・下半身)」の4種類の体操があります。今いる場所をジムにする“どこでもジム”で、筋トレ&ストレッチに取り組みましょう!
- 「横向きプランク」
- 横向きに寝る
- ひじと足を支点に腰を浮かす
- 息を吐きながら30秒間キープ
※肩、腰、足は常に一直線
※きつい場合は、ひざをついて - 反対側も同様に
- 「タオルをもって屈伸」
- 両手をのばし、頭の上でタオルの両端をもつ
- 肩幅より少し広い位置でタオルをピンとはる
- 息を吐きながら30秒間体を横にたおす
- 反対側も同様に
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参考資料『どこでもジム』監修:都竹茂樹 大阪大学スチューデント・ライフサイクルサポートセンター教授・医師 東京法規出版刊